標高差:417m
累積標高差:512m

2016年03月16日(当時66歳)


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福島県田村市
登り:2時間09分(3度の道間違い時間含む)
下り:1時間17分
コースタイム:3時間47分
ウィキペディアから
  福島県田村市と双葉郡川内村との境界にある山である。標高は1,192mあり、阿武隈高地の最高峰である。
山頂付近は航空自衛隊のレーダー施設である大滝根山分屯基地があるために、山頂(一等三角点)へ行く
場合は事前に基地へ申請しなければならない。 山頂には一等三角点がある。
Road Map :磐越道を小野ICで下りて県道381号線に入り、あぶくま高原ホテル跡に向かう。
Route Map:あぶくま高原ホテル跡駐車場から山頂を往復する。
日本の滝百選
日本三百名山』 山頂は自衛隊のレーダー基地に占拠されて三角点も基地の中だった。     
大滝根山
  廃墟で殺伐とした登山口、踏み跡の無い残雪山登り、自衛隊のレーダー基地に占拠さ
れた山頂で何も良いことが無かった山歩きであったが、何か嫌味な感じがしなかった。
  昨夜はJR神俣駅の通勤者用駐車場で車中泊したが、満天の星空で−4℃まで冷え込んだ。
登山口駐車場には早朝の5時に着いたが、気温は相変わらず低く−3℃だった。
215〕大滝根山 (1,192m)
おおたきねやま
高原ホテルの駐車場には草が茂り、樹木も育ち始めている。
外気温−3℃、防寒着を着込んで5時38分に出発する。
数年前に経営が行き詰まり廃業したと言う ”あぶくま高原ホテル”
の駐車場に車を停めることにする。 高原ホテルは全ての窓ガラスが
割られ完全に廃墟化していた。 周辺には廃エテルナ教会、廃旅館?
があり不気味な雰囲気であった。
12分程で林道から登山道に入って行く。 当然、ここにも踏み跡は
無し。 初めての山で踏み跡が無いと道間違いが心配だ。 慎重に進む。
林道を歩き始めるが、何と踏み跡が無い!
一番苦手なパターンだ。
雪面は凍て付いているがアイゼンが無くても歩き易い。
早速、道標の無い二股で道を間違い戻って来る。
凶器無き殺人に使えそうな鋭いツララが迎えてくれた。
積雪量が増えて来てどこが登山道なのか判らなくなって来る。
27分で登山道の分岐に着くが道標を見ても知らないことばかり
書かれているので、添付の地図を見て真っ直ぐ進むことにする。
ナビテープが殆ど無い道であるが、たまに出て来る
赤テープで道は合っていたんだ。 とほっとする。
やがて沢道となり、何度も小さな渡渉を繰り返す。
1時間で沢から離れ右斜面に取付く。
しっかりした道標は行程中に2つしか出て来なかった。
完全に沢道となり、コケと氷で滑り易い道?に気を遣う。
尾根筋に入ると斜度が更にきつくなり、くさり場が
  続くようになる。 くさりは雪に埋もれており、
    くさりを雪から掘り出しながらの登りとなる。
  鉄柱の道標は比較的多くあったが、全て看板部分は無くなって
  いたので何が書かれていたのか判らなかった。
斜面に取付くと斜度がきつくなり、ここでアイゼンを付ける。
  2時間09分にて後ろの藪から飛び出して開けた所に出る。
三角点は自衛隊のレーダ基地の中なので、この標識を山頂として
   良いなら ”大滝根山”(1,192m)に着いたことになる。
この後ろには基地のフェンスが広がっている。 標準コースタイム
の登りは1時間20分なので、随分と時間が掛かってしまった。
尾根道を消化するとフラットなササ原となり、ササに載った
雪を払いながらの歩きとなり、中々前に進まない。
やがて樹林帯となり道を見失い迷走状態となる。
   天気良く広々とした所なのに展望が無い。 基地のフェンスの向こうには
展望が得られているが、霞んでいて絵にはなっていない。
        ウサギの足跡を追って ”梵天岩”に向かう。
案内板の内、”梵天岩”に行ってみることにする。
  標高的に一番高い個所は基地内にあり、多分、三角点はあそこに
  あるものと思われる。 普段、三角点には興味が無いが、見れない
    となると見たくなってしまう。 後で近くまで行ってみよう。
基地内のレーダードームが一際目立っていた。
 梯子が架かっていたので岩に登り、展望を確認したかったが、
雪で滑り落ちてしまいそうなので取り止めた。 神社に引き返す。
樹林帯の中にでっかい岩が転がっていた。
これが ”梵天岩”なのだろうか?
これを神社と呼べるのか?
基地外の一番高い所に ”霊峰神社”があったが、
立派な鳥居に反して小さな石室があるだけだった。
フェンス越しに基地内の一番高い所を見ると、三角点は
見つからず、岩に囲われた中に三角点があるのかも知れない。
三角点を基地内に含めることに対して誰も反対しなかったのだろうか?
藪道に入る前に名残惜しくレーダー基地を見る。
8時08分に下山を始める。 周回コースがあるが、下山で踏み跡の
   無い道ではとんでもない道間違いをしてしまいそうなので、
  自分の踏み跡がある登りと同じコースで下山することにした。
自分の踏み跡が無ければどこが登山道なのか判らなかっただろう。
山頂付近はフラットな藪が広がり、登り時に迷走しており、
その迷走した踏み跡を追って下山する。
樹間から遠く郡山市街が見えたが、その先の雪山の山名は判らなかった。
ササが生い茂る尾根筋に戻るが、登り時に雪払いを
     しているので下りは比較的楽に歩けた。
      登り時に掘り起こしておいたくさりを
              利用して下って行く。
登り時には急斜面としか思わなかった尾根筋は下り方向で
見ると崖下りに思えた。 くさりが必要なのが理解出来た。
沢に出てアイゼンを外す。 ここからも安全の為、
自分の踏み跡を追って下山して行く。
沢水が玉形に凍っているのが面白い。
林道に戻る。 林道跡は更に上まで続いているが、ここで沢に
より分断されていた。 車でここまで来たとしても駐車地が無い。
スギの樹林帯に戻ると一安心。 後はテクテク歩いて行くだけ。
かつてはホテルの送迎バスだったのだろう廃車の中にはごみが
満載されていた。 こういうのは責任を持って片付けて欲しい。
林道を高原ホテル跡に向けて下って行く。
   エテルナ教会跡は不気味な感じで
   夏の夜には肝試しに使えそうだ。
総合施設跡のようであるが、大きな建物で勿体ない思いだ。
下山は1時間17分で終えることが出来た。
2016年度の関東の山、滝遠征
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2024年5月15日改定
出発地点から見た ”大滝根山系”。
実際の山頂はここからは見えていない様である。